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会期中に6万2千人来場/第21回東京国際ブックフェア
日時: 2014/08/14 14:36:39
情報元: 日書連

「第21回東京国際ブックフェア」(TIBF2014)が7月2日から5日まで、東京・江東区の東京ビッグサイトで開催された。今回は7月2日から4日まで、第18回国際電子出版EXPO、第3回クリエイターEXPO東京、第2回プロダクションEXPO東京、第2回コンテンツ制作・配信ソリューション展、第4回キャラクター&ブランドライセンス展が同時開催され、合わせて6万2855人が来場した。
TIBFには世界25ヵ国から1530社が出展。児童書、人文・社会科学書、自然科学書の各専門フェアと読書グッズ、出版物流・流通ソリューションの各特設ゾーンを設置。また一般公開日の4日・5日は、本を求める多くの読者で賑わった。
2日午前9時半から、会場となった西展示場入口で開会式を開催。主催者を代表して日本書籍出版協会・相賀昌宏理事長が「出版界はデジタル化に伴う環境の変化に直面し、大きな動きが生じている。紙の本の良さを活かしつつ、電子出版市場の促進を図っていく必要がある。本年のテーマ国はマレーシア。パビリオンには幅広いジャンルの書籍やマレーシアの文化が展示され、様々なイベントも連日開催される。今年は20校を超える中学・高校が学校単位で来場するとのことで、若い世代に読書の喜びを知ってもらうため、ブックフェアが役に立てればと思う。出展社及び来場者の皆様が、本展を通じて大きな成果を上げられることを祈念する」とあいさつ。同ブックフェア名誉総裁の眞子内親王殿下をはじめ、日書連・舩坂良雄会長、書協・相賀理事長、日本雑誌協会・石ア孟理事長、日本出版取次協会・藤井武彦会長ら出版業界代表や各国大使などでテープカットを盛大に行った。
人文・社会科学書フェアには、関連イベントスペースが設置され、出版社による取次・書店への企画説明会や、著者によるトークショー、サイン会などのイベントを実施。児童書フェアでは、児童書共同ブースに29者が出展。隣接する「こどもひろば」では「辞書引き学習法」の深谷圭助氏による特別授業など様々な催しが行われた。
2日に行われた基調講演では、評論家・ジャーナリストの立花隆氏が「『知の巨人』が読み解く出版の現在、過去、そして未来」と題して講演。立花氏は、教育現場へのタブレット端末導入が始まっていることから、日本でもこの1〜2年で電子書籍が一挙に広がると指摘。一方、紙の本には電子書籍に収まらないスケールや、コピー不能な質感があり、電子書籍はまだまだ紙の本には及ばないと述べた。また、本を読まない人が増えていることに懸念を示し、「読書は人の脳を耕す行為だ」と読書の重要性を説いた。
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