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大沢在昌氏、東野圭吾氏が受賞/吉川英治賞
日時: 2014/05/01 19:55:27
情報元: 日書連



吉川英治国民文化振興会が主催する吉川英治賞3賞の贈呈式が、4月11日に東京・千代田区の帝国ホテルで行われた。
今回受賞したのは、第48回吉川英治文学賞に大沢在昌氏『海と月の迷路』(毎日新聞社)と、東野圭吾氏『祈りの幕が下りる時』(講談社)、第35回吉川英治文学新人賞に和田竜氏『村上海賊の娘』(新潮社)、第48回吉川英治文化賞に、加藤源重氏(「三河のエジソン」といわれ、60種類以上の障害者用自助具を作り続ける)、志賀高原漁業協同組合(「魚を守るには山を守れ」で日本有数のイワナの漁場を保全する)、中一弥氏(現役最高齢の挿絵画家は80年以上にわたり、名作家に伴走してきた)。
吉川英治文学賞を受賞した大沢在昌氏は、吉川英治文学新人賞を受賞した23年前を振り返り、「その後いろいろな賞を頂戴し、永久初版作家とあだ名のついていた私の本が売れるようになった。この23年間は本当に幸せな時間だった。もし生まれ変わるということがあったら、今以上に出版文芸の世界は厳しくなっているだろうが、また小説家をやりたい」とあいさつ。
東野圭吾氏は、「世の中には大沢さんや(新人賞受賞の)和田さんのように、自分の書きたいように書けば面白いものになるという方もいるが、私はそういう才能には恵まれなかった。代わりに、解析し、フィードバックし、実体化するという特技を生かして書いている。私が幸せなのは、そのように小説を書くのが楽しいということ。この職業を選んで本当に良かった」とあいさつした。
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