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日販単体決算、15期ぶり増収/書籍好調4・8%増2610億円
日時: 2013/06/25 17:05:48
情報元: 日書連

日販は5月31日、第65期(12・4・1〜13・3・31)の決算概況を発表。売上高は単体が0・6%増、連結が0・1%増となった。単体の増収は15期ぶり、連結の増収は5期ぶり。営業利益は単体が13・2%減、連結が24・2%減と、ともに減益となった。
単体の売上高は対前年0・6%増の5813億5500万円となった。内訳は、書籍が同4・8%増の2610億2600万円と3期連続の増収で好調だったが、雑誌は同1・8%減の2995億3000万円と低迷。返品率も書籍が同2・1ポイント減の31・6%と改善したが、雑誌は同1・6ポイント増の37・3%と悪化した。合計の返品率は同0・1ポイント微減の34・4%となった。
雑誌売上高の減少により原価率が上昇し、売上総利益は同4・7%減の516億100万円になった。
全社でコスト削減に取り組んだ結果、販売費及び一般管理費は同4・1%減の486億4800万円となり、営業利益は同13・2%減の29億5200万円、経常利益は同18・6%減の減益となった。
特別損益では、グループ内で重複している事業を整理、親会社へ吸収した結果、日販の子会社株式の簿価より子会社の純資産のほうが多かったため、抱き合わせ株式消滅差益という特別利益を20億5600万円計上。また、確定給付企業年金制度終了に伴う特別損失18億2700万円を計上した。抱き合わせ株式消滅差益は税務上では法人税が課税されないことも相俟って、当期純利益は同64・5%増の31億6800万円となった。
グループ17社との連結売上高は対前年0・1%増の7044億4900万円。日販の書籍売上高の伸長が貢献した。売上総利益は同4・9%減の772億1000万円で、雑誌の減収と返品率悪化、レンタル事業の不振により減益に転じた。販売費及び一般管理費は同3・2%減の720億9600万円。ただ、販売費の抑制では売上総利益の減少をカバーしきれず、営業利益は同24・2%減の51億1400万円、経常利益は同25・4%減の57億8400万円、当期純利益は同45・1%減の17億7800万円の減益となった。
決算説明の記者会見で、加藤哲朗専務は「出版流通改革への取り組みで、2015年までに書籍返品率25%、書店利益率30%を実現させたい」と強調した。
メンテ

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