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『海賊とよばれた男』上下巻で百万部突破/本屋大賞
日時: 2013/05/11 14:56:22
情報元: 日書連

全国の書店員が一番売りたい本を選ぶ第10回「2013年本屋大賞」の発表会が4月9日、東京・港区の明治記念館で開かれ、百田尚樹氏の『海賊とよばれた男』(講談社)が大賞に輝いた。
受賞作は、出光興産の創業者・出光佐三をモデルにした歴史経済小説で、9日の本屋大賞発表時に上下巻の累計発行部数が80万部、12日に百万部を突破した。
発表会の席上、百田氏は「本屋大賞は初めていただいた賞。直木賞より素晴らしい文学賞で最高の賞だ。出光佐三や彼を支えた出光興産の男たち、戦争に負けてこれから日本を復興しようと努力した多くの人たちの生き方が素晴らしく、それを何とか忠実に伝えたいと思って書いた。書店員の皆さんは、彼らを多くの読者に知ってもらいたいという思いでこの本を選んでくれたと思う。本当にありがとうございました」と受賞の喜びを語った。
今回の本屋大賞は、11年12月1日から12年11月30日に刊行された日本の小説から、一次投票に463書店598人が参加し、上位11作品(10位2作)をノミネート。二次投票では263書店307人が全ノミネート作品を読んだ上で、ベスト3を推薦理由とともに投票し、大賞作品を決定した。また翻訳小説部門に『タイガーズ・ワイフ』(テア・オブレヒト著、藤井光訳、新潮社)が選ばれた。
本屋大賞の2位以下は次の通り。(2)『64』横山秀夫(文藝春秋)(3)『楽園のカンヴァス』原田マハ(新潮
社)(4)『きみはいい子』中脇初枝(ポプラ社)(5)『ふくわらい』西加奈子(朝日新聞出版)(6)『晴天の迷いクジラ』窪美澄(新潮社)(7)『ソロモンの偽証』宮部みゆき(新潮社)(8)『世界から猫が消えたなら』川村元気(マガジンハウス)(9)『百年法』山田宗樹(角川書店)(10)『屍者の帝国』伊藤計劃、円城塔(河出書房新社)(11)『光圀伝』冲方丁(角川書店)
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