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減収、営業損失を計上/雑誌とライツビジネス強化へ/講談社決算
日時: 2013/04/12 17:39:52
情報元: 日書連

講談社は2月22日、東京・文京区の本社で株主総会と取締役会を開催。総会終了後に記者会見を開き、第74期(平成23年12月1日〜24年11月30日)決算概況と役員人事を発表した。
売上高は1178億7100万円(前年比3・3%減)となった。内訳は、雑誌が721億8300万円(同3・5%減)で、このうち雑誌189億400万円(同8・9%減)、コミック532億7900万円(同1・5%減)。書籍は246億8100万円(同11・6%減)。広告収入は84億9000万円(同4・1%増)で、このうち雑誌84億3700万円(同3・9%増)、その他5300万円(同38・0%増)。その他は94億9100万円(同12・8%増)で、このうちライツ58億円(同9・4%増)、デジタル27億円(同28・6%増)。不動産収入は30億2400万円(同16・5%増)。
利益面では、雑誌編成の見直しや直接製造費・編集費の削減により製造原価の圧縮、在庫の削減により流通費の抑制に努めたが、売上率の低下によるマイナスを吸収できず、営業損失6億7800万円を計上。不動産売却益や受取利息配当金等を含めた経常利益は10億6700万円、税引前当期純利益は27億1100万円(同273・5%増)、当期純利益は15億5000万円(同844・8%増)となった。
今期目標は売上高1183億円(同0・4%増)とし、このうち雑誌は同0・2%減の720億円、書籍は前期と同じ246億円。
会見で、野間省伸社長は「12年度は本業の指針となる営業損益は赤字を計上。11年度は黒字だったが、1年で元の黙阿弥になってしまった。13年度は重要な1年になる。雑誌とライツを連動させ、雑誌の強化を図る。広告、ライツ、デジタル、海外の各ビジネスを連動して展開する」と述べた。(役員人事は次号掲載)
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