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【 収益力強化と安定経営実現  日教販】
日時: 2013/02/09 16:38:36
情報元: 日書連

第62回日教販春季展示大市会は、1月9日に東京・新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催された。

 展示場では学習参考書・辞典約4千点を陳列したほか、情報コーナーにはスマートフォンを活用した受験支援サービス「大学受験倶楽部」や書店在庫欠本補充提案「ギャップ発注」などを展示。

今年学習指導要領の改訂が実施される高校の学参をテーマに書店研修会が開かれるなど、多数の来会者で賑わった。

 午後0時45分から行われたセレモニーでは、日教販・河野隆史社長が年頭あいさつ。

学参市場の動向について「一昨年の小学校の学習指導要領改訂に始まって、今年は高校1年生の文系科目等が改訂となり、売上増の好機が継続している」と述べた。

 日教販の経営課題については、営業力強化と返品率改善、物流業務の効率化を柱とする経営改革計画を実行し、収益力の強化と安定した経営を実現すると説明。

日教販が培ってきた学参・辞典の営業の強みと、各種データをミックスした独自の販売ツール「促進くん」を営業に生かしていくと述べた。

また日販との業務提携については、昨年日販取引書店へテスト営業を実施して有効性を確認、今後は対象店を拡大して増売を図りたいとした。

 続いて、来賓を代表して日書連の大橋信夫会長があいさつ。

「巳年の蛇になぞらえて、書店は古い時代から脱皮して成長していくところを見せなければいけないと思っている。

今のお客さんはお金を持っていないわけではなく、先行きが見通せないので財布のひもが固くなっている。

我々は愚直なまでに本を売るのだということを自覚していきたい」と述べた。

 この後、辞典協会・鈴木一行理事長の発声で乾杯。

福島日教販会の西猛会長(福島県書店商業組合理事長)から河野社長に白河ダルマが贈呈され、来賓全員で片目を入れて新春の学参商戦を祝った。
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