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【 日販PARTNERSカンファレンス 】
日時: 2012/11/30 14:48:22
情報元: 日書連



 日販は10月30日、東京都港区の品川プリンスホテルアネックスタワーで「PARTNERSカンファレンス2012」を開き、書店、出版社、日販関係者など340名が出席した。

 冒頭あいさつに立った古屋文明社長は「集客力アップ、買上率アップ、高マージン商品による収益力アップに向けた施策を展開する。

また、現在、店頭には不稼働在庫が4割もあることが判明した。

これを見直し、集客力を高めたい」として、「メリハリをつけて施策を展開していくので協力をお願いしたい」と述べた。

 「出版流通改革の進捗報告と今後の取り組み」について、マーケティング本部流通改革推進グループリテールサポートチームの永堀太朗係長が報告。

「PARTNERS契約を締結している書店はMPDのチャージ契約も合わせると7割を超え、出版社も売上シェアで半分になっている。

書店マージンを現在より4%アップさせることが必要と考えており、今春から高マージン商品の取り組みであるHigh―Profit企画を進めている。

店頭では買上客数が減っているが、不稼働在庫が4割もあることが一因。

在庫の質を高めるために基本在庫の充足率を向上させるとともに、ロングセラーMDも充実させたい。

メディアと連動したコーナー展開や『この一巻がキテる!』『本を買う理由創造プロジェクト』の仕掛け販売を行い、買上客数の増加につなげる」と述べた。

 「CRM戦略」について報告したCRM事業部CRM企画課の後藤智志係長は「売上を向上させるためには来店人数、買上率、来店頻度のアップが必要。

10月から『ほんらぶプロモーション』を始めた。

『Honya Club』の特別サイトとして『3 SPECIAL BOOKS』を開設し、読者と本との出会いをナビゲートしている。

『Honya Club』から店頭への送客を加速させる」と述べた。

 安西浩和専務は説明の総括を行い、「書店が儲けるための枠組みとしてPARTNERS契約、High―Profit企画、時限再販などを進めている。

新刊申し込みに書店の意思を反映させるアドバンスMD、発注を日販で代行するリリーフAといったサービスも展開している。

ドイツの出版業界の成功モデルに近づけたいという思いがある。

フューチャー・ブックストア・フォーラムの報告書にある『新たな取引制度の導入』『主体的な商品仕入れ』『CRMの強化』は、日販ではすでに実行の段階に入っている。

また、日書連からの提案とも同じ方向を向いていると考えている。

書店からの悲鳴に近い提案に応えていくことを自らの仕事の中で実現したい」との考えを示した。
メンテ

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