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【 第19回東京国際ブックフェア 】
日時: 2012/07/17 08:42:48
情報元: 日書連

「第19回東京国際ブックフェア」(TIBF2012)が7月5日から8日まで、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。

今回は7月4日から6日まで、第16回国際電子出版EXPO、第2回ライセンシングジャパン、第1回クリエイターEXPO東京が並行して開催され、合わせて7万4616人が来場した。

TIBFでは昨年に続き震災復興支援のチャリティセールが行われたほか、講演会やセミナーなどさまざまなイベントが開催され、一般公開日の7日・8日は本を求める多くの読者で賑わった。

 TIBFには、世界25ヵ国から約800社が出展。

自然科学書、人文・社会科学書、児童書、編集制作プロダクションの4つのフェアと、生活・趣味実用書、読書グッズ、出版物流・流通ソリューション、海外印刷、語学書の5つのゾーンが設置され、書籍の受発注や版権取引などが盛んに行われた。

 初日の5日は午前9時半から、会場となった西展示場入口でオープニングセレモニーを開催。

主催者を代表して日本書籍出版協会・相賀昌宏理事長が「出版界はデジタル化に伴う環境の変化に直面している。

紙の本の良さを生かしつつ電子出版市場の促進を図っていく必要がある。

各社の展示や専門セミナーでその一端を御覧に入れたい。

また、今回のブックフェアも昨年に引き続き東日本大震災の復興支援を一つのテーマにしており、チャリティセールやシンポジウムを開催する。

出展社及び来場者の皆様が、本展を通じて大きな成果を上げられることを祈念する」とあいさつ。

同ブックフェア名誉総裁の秋篠宮殿下をはじめ、紀子妃殿下、日書連・大橋信夫会長、書協・相賀理事長、日本雑誌協会・石ア孟理事長、日本出版取次協会・古屋文明会長ら出版業界代表や各国大使などでテープカットを盛大に行った。

 日書連、書協、雑協、取協など出版業界7団体で構成する東京国際ブックフェア実行委員会と〈大震災〉出版対策本部は、「震災復興支援チャリティコーナー」を設置し、昨年と同様に自由価格本のチャリティセールを実施した。

売上げの一部を大震災出版復興基金に拠出する。

また、雑協は「雑誌写真が語る3・11からの軌跡 そこから未来をどう築くのか」と題し、震災報道写真のパネル展示を行った。

 会期中に開かれた専門セミナーでは、6日に日書連電子書籍対応部会の鶴谷祿郎部会長が「電子書籍をこれからの書店経営の力に」と題して講演。

日書連が進める電子書籍販売事業を説明し、「紙と電子を結びつけることで新しい需要を生み出し、書店の低い収益性を改善したい」と述べた。
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