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【 流通改革実現に強い決意  日販】
日時: 2012/06/05 18:35:11
情報元: 日書連

 日販は5月15日、東京・文京区の東京ドームホテルで2012年「日販懇話会」を開き、取引書店、出版社、日販関係者など総勢395名が出席した。

 会の冒頭、古屋文明社長は第64期決算について「日販単体では売上高が対前年比2・1%減。

書籍が3・5%増、雑誌が4・7%減、開発品が14・1%減だった。

決算概要は日販本体あるいは日販グループでは減収、最終利益は増益となる見通し」と報告。

返品率については、書籍が33・5%で2・0ポイント減、雑誌が35・8%で1・2ポイント増、合計34・0%で0・1ポイントの微増で、「返品率33・5%は裏返せば実売率66・5%となり、これを70%、75%とさらに上げていきたい」と述べた。

 また、第65期から第67期の3ヵ年に展開する新中期経営計画「Change」について「基本方針は出版流通の改革と新たな需要の創出に取り組み、業界の成長を牽引すること。

柱は『流通改革の実現』『CRMの推進』『事業領域の拡大』」と説明した。

書店とのPARTNERS契約についてはMPDチャージ契約と合わせると、09年度49・2%から11年度70・9%へとシェアを拡大。

一方、出版社との契約については09年度10・0%から11年度36・2%と、まだ4割弱の売上シェアであると報告。

「日販が目指す返品率25%、書店マージン30%、そして委託から買切へと大きく前進させたい」と抱負を語った。

 続いて「日販が目指す出版流通改革について」と題し、河村学・流通改革推進グループMDチーム係長が説明し、「書店・出版社の収益改善へのアプローチ」「PARTNERS契約を支える施策」を発表した。

次に「日販CRM戦略」と題し、鈴木友紀子・CRM事業部Honya Club推進課係長が「書店の新たな売上・利益を創出するCRM」の様々な取り組みを発表した。

最後に「日販SAシステム今後の展開」と題し、濱田智・システム部SA課長が7月開始のNOCS9000新メニュー「仕入在庫管理機能」「アドバンスMD(新刊予約)」や11月発売予定の新POSシステムを発表した。

 この後、ワタミの渡邉美樹会長が「夢をカタチに 戦う組織の作り方」と題し記念講演した。
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