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【 3年ぶりの減収減益 トーハン】
日時: 2011/12/30 18:14:42
情報元: 日書連

トーハンは11月29日、平成23年度中間決算を発表した。

上半期の売上高は書籍920億7900万円(前年比1・0%減)、雑誌1325億700万円(同6・2%減)、MM商品139億9800万円(同3・4%減)。

合計は2385億8600万円(同4・1%減)で、雑誌売上の減少が響き、中間決算では3年ぶりの減収減益となった。

 売上高は前年比99億9400万円減少したが、このうち約21億円が震災関連によるもの。

返品率は、書籍が同1・0ポイント減の42・5%、雑誌が同0・8ポイント増の38・3%、MM商品が同1・7ポイント増の19・6%で、総合では39・2%と同0・1ポイント上昇した。

 売上総利益は前年比5・3%減の275億9300万円。

販売費及び一般管理費は「TONETS V」への投資などで機械消耗費や減価償却費が増加したが、オリコン送品の拡大等により同2・5%減。

営業利益は同26・5%減の25億1000万円となった。

営業外収益は受取利息や株式配当金の増加などで同8・5%増、営業外費用は売上割引の減少で同14・2%減となり、この結果、経常利益は同12・2%減の15億7300万円になった。

 特別損益は、前期末に計上した震災債権に係る貸倒引当金戻入益2億4500万円を計上、特別損失は震災関連の応援交通費で1700万円を計上した。

これで税引前中間純利益は前年比10・5%減の18億円、中間純利益は12億2400万円となり、同3・5%減の減収減益決算となった。

 書籍は需要予測配本の精度向上と「TONETS V」を用いた書店支援施策「適在適書」が奏功し、上半期の売上目標を達成。

雑誌は震災の影響もあり、期初から返品が増加したが、6月以降に1221店の棚診断を実施、さらに7〜9月に2355店に銘柄別定期改正を実施した。

これにより9月以降は返品が減少、売上げの減少傾向にも歯止めがかかってきている。

 子会社12社との連結決算は、売上高が前年比3・7%減の2439億4300万円、経常利益が同15・5%減の17億3000万円、中間純利益は同9・4%減の12億6300万円と、単体同様に減収減益だった。
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