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【 東京組合Booker’s 】
日時: 2010/06/02 11:03:33
情報元: 日書連 

東京都書店商業組合とACCESSが共同で運営する携帯電話用電子書籍サイト「Booker’s(ブッカーズ)」の事業説明会と、ACCESSが開発した雑誌閲覧用ソフトの説明会が、5月11日に千代田区の住友不動産猿楽町ビルで開かれ、出版社約3百社が出席した。

 ブッカーズはこれまで書籍やコミックを携帯電話向けに配信していたが、ACCESSが雑誌閲覧用ソフト「NetFront Magazine Viewer」を開発、雑誌コンテンツの販売をiPadなどの電子端末向けでも進めていくとして出版社にコンテンツの提供を呼びかけた。

 説明会で東京組合大橋信夫理事長は「我々は今後も紙の書籍・雑誌を販売していくが、デジタルの情報を利活用することが、本をより販売していく上で有効ではないかと考えた」とあいさつ。

ACCESSの鎌田富久社長は「出版社からコンテンツの提供をいただければ、端末に合わせて変換して提供できる。

書店、出版社と組ませていただき、一緒に大きな事業を作っていきたい」と述べた。

 東京組合電子サイト運営推進委員会・小橋琢己委員長は、ブッカーズが展開してきた書店店頭との連動企画について説明し、「読者のコンテンツの入手先が多様化するのに伴い、読者の選択肢に合わせた場の提供と演出が必要だ。

ブッカーズはリアル書店にしかできないこと、デジタル書店だからできることを複合的に考え、取り組んでいく」と今後の方針を述べた。

 東京組合の特任理事を務める丸善・小城武彦社長は「紙とデジタルが共存し、トータルで売上げを増やす知恵が必要。

町の書店はお客様とのコミュニケーションが濃密で、マーケティング機能が優れている。

ブッカーズはこの強みを活かすことができる」と話した。

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