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雑協デジコン第3回総会、電子書籍「大道を歩む」上野理事長
日時: 2010/05/27 17:16:50
情報元: 新文化

日本雑誌協会が主導する雑誌コンテンツデジタル推進コンソーシアムの第3回総会が5月13日、東京・水道橋の東京ドームホテルで開かれ、第2次実証実験のテーマやパートナー企業プログラム、ファイルフォーマット・ライツの方向性などが説明された。

冒頭、雑協の上野徹理事長は〈電子書籍元年〉と喧伝されていることに触れ、「マスコミは『キンドル、iPadの上陸で出版界戦々恐々』というステレオタイプの報道に終始し、どうなのかがみえてこない。調査報告書から浮かび上がってきた問題点を検証し、ひとつずつ潰すのが第二次実証実験。論語に『小道よらず』がある。大道を歩めとの意で、混沌とした電子書籍に対応する姿勢に重なる言葉」と語った。

同コンソーシアムの大久保徹也議長は総務省に対する調査報告書について報告した。締切日の3月24日に提出後、記述方法や構成などの指導を総務省から受け、8回の改定作業を経て、最終版が5月7日に完成。4月中にパートナー企業へ調査報告書を手渡せなかったことを陳謝。

「通常の編集作業ではあり得ず、七転八倒の思い」と語った。

コンソーシアム実証実験の主目的を「公のために大枠のガイドラインを策定することで、共通のプラットフォームづくりなどがわれわれの使命と考える」と改めて確認した。

第2次実証実験のテーマは「ビジネスモデル」、「ワークフロー」、「ライツ」の3点。

ビジネスモデルでは(1)同時配信(雑誌の最新号などリアルタイム配信)、(2)ユニバーサルデザイン(視覚障害者や高齢者などに対する読み上げ機能)、(3)海外配信(多言語変換)に取り組んでいく。

ファイルフォーマットに関しては共通ファイルで出力できるフローの策定を目指す。ライツについては団体間協議のうえで、ガイドラインを8月までにとりまとめる。
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