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東京トーハン会第2回総会、「入帳問題、善処を」越石会長
日時: 2009/11/27 11:10:48
情報元: 新文化

東京トーハン会は11月11日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで第2回定期総会を開き、会員書店27店28人、出版社67社77人などが出席した。同会は、まだ実際には活動しておらず、今年度は会員から会費を徴収していない。平成22年度から本格的に活動していく。

冒頭、挨拶に立った越石武史会長(世田谷区・甲文堂書店)は、「懸念するのは同日清算の件。他の取次会社は月末に近い日に清算しているが、トーハンは9月期は18日締めだった。シルバーウィークがあったためというが、他の取次会社とはかけ離れている。書店が不利益を被っているのではないかとの思いもある。ぜひトーハンには善処してほしい」などと語った。

続いて、祝辞に立ったトーハンの森岡憲司首都圏営業副本部長は、(財)出版文化産業振興財団(JPIC)の読書調査について、「書店に目的の本がない場合、1割程度の読者が書店に取り寄せの依頼をすると出ている。ブックライナーの周知徹底や配本の是正、e‐honを通じた増売に取り組みたい。バーチャルとリアルの融合で地域の書店の活性化を目指したい」と述べた。

また、「朝の読書」や毎日新聞社の読書調査を挙げ、「中学・高校生の読書率は8年前よりも伸びているが、大人は4人に1人が1カ月に1冊も本を読まない。本を読まない大人は学生時代に本を薦められた経験がないようだ。そういう意味でも『朝読』をはじめとする読書推進運動は大切である」と語った。

さらに、書店の複合化に触れ、「実際に複合化で実績が伸びている。DVDやゲームソフトだけではなく、知らない本との出合いのためにも文具や玩具などの商品との複合も提案したい」とした。

総会の最後に、同会の運営についてトーハン事務局から、(1)会計は当面トーハンが代行する、(2)会費は来年八月から1万円を徴収する、(3)バリューアップ販売コンクールは10月末現在でトーハン会36会中18位(責任販売部門の達成率273・2%、出版社企画部門の達成率47・5%)であることなどが報告された。

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