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【 初代会長に奥村弘志氏 】日書連
日時: 2009/08/08 11:52:31
情報元: 日書連

 東京書店栗田会は7月22日、目白の椿山荘で第12回総会を開き、同会を発展的に解消することを決議。

このあと首都圏栗田会の設立総会を開き、1都6県の107法人で同会を発足。

初代会長には東京書店栗田会会長の奥村弘志氏(南天堂書房)が就任した。

事業、研修、書店バックアップシステムの3部門で委員会を設置し、販売と書店活性化に注力する組織作りを目指す。

 首都圏栗田会設立総会に先立ち午後3時15分から開かれた東京書店栗田会総会で、奥村会長は「この会は平成10年に発足し、12年目を迎えた。

会員書店は12年間生き残ってきた書店。

みなさん大変な力を持っている。

今後は首都圏栗田会として1都6県が一体となってがんばりたい」とあいさつ。

栗田出版販売の郷田照雄社長は「10年を超える厳しい環境の中、栗田がなんとかやってこれたのは、栗田会の応援があったからこそ」とお礼の言葉を述べた。

 奥村会長を議長に進めた議事では、東京書店栗田会の財産を首都圏栗田会に譲渡することを決め、東京書店栗田会を発展的に解消し、首都圏栗田会を発足することを決議した。

 続いて午後3時50分から首都圏栗田会設立総会を開催。

97名(委任状含む)が出席した。

総会は井上健司氏(東京・井上書店)の司会で進行し、「書店の廃業が止まらない。

厳しい環境を打破するため、東京が核となりエリアを拡大、連帯を図る。

情報、研修、販売の強化を図り、書店が元気になることができる会にしたい」と設立趣旨を説明した。

 続いて奥村氏を議長に議事に移り、会則案、事業計画案、研修計画案、書店バックアップシステム計画案、会計予算案などすべての議案を原案通り承認可決した。

事業は商品企画と販売促進を中心とし、研修は中小書店の成功事例としてネット21の活動を取り上げ、基本的な書店現場の実務と書店力をつけるための方策を学ぶ。

書店バックアップシステムは専門業者の協力による店舗改装の提案、書店同士による店舗診断、適正在庫の検証などに取り組む。

また、役員選出では奥村氏を初代会長に選んだ。

 奥村初代会長は「書店が主体性をもってやらねば生き残れない時代。

相互扶助は大切だが、会員一人ひとりが自主性、自助努力をもってがんばれば、この会は成功する。

困ったときは助け合うが、自分の力で努力することも大切。

事業、研修、書店バックアップシステムの各部門で、着実に成果をあげたい」とあいさつした。

 郷田社長は「107法人が集まり、心強い。

親睦だけではない、行動する首都圏栗田会に期待している」、大阪屋の南雲隆男社長は「この会が栗田と一体となって新しいフィールドを切り開き、本屋力アップのため活躍することを祈っている」と祝辞を述べた。

 会員書店に出版社も出席して、勝間和代氏による設立記念講演会が行われた。

懇親会では奥村会長があいさつ、郷田社長、日本放送出版協会・遠藤絢一社長が祝辞を述べ、大阪屋友の会連合会・田村定良会長(田村書店)の発声で乾杯した。

 〔首都圏栗田会役員〕 ▽会長=奥村弘志(南天堂書房) ▽副会長=書店バックアップシステム委員長・高橋小織(BOOKS隆文堂)、研修委員長・柴田信(岩波ブックセンター)、事業委員長・越沼栄(サンライズ)
メンテ

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