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【責任販売・委託併用第2弾】日書連
日時: 2009/04/15 11:38:11
情報元: 日書連 

 小学館は今年7月、図鑑NEOプラス『くらべる図鑑』、星の地図館『太陽系大地図』、『脳で旅する日本のクオリア』の3点にRFIDタグを貼付して責任販売・委託販売併用の商品として発売する。

企画内容は次号詳報。

 責任販売制の取引条件はいずれも販売会社出し65%、書店マージン35%、3カ月延勘。

返品は書店3掛の歩安入帳。

委託を選んだ場合は通常正味で、『太陽系大地図』のみ4カ月長期委託、他は新刊委託。

申込締切はいずれも5月29日。

 責任販売制で申し込めば希望数が満数出荷され、書店マージンは35%を確保できるが返品は歩安入帳。

委託販売制で申し込めば、マージンは通常正味だが返品は可能。

ただし希望数が減数される場合がある。

いずれも商品本体にRFIDタグが貼付され、申込みデータが登録されるほか、責任販売制の出荷はスリップが赤色、委託出荷は青色で区別される。

 小学館が昨年11月に出版した責任販売・委託販売併用の『ホームメディカ』は責任販売制で7万部、委託で5千部を販売し、成功を収めた。

今回の販売目標数は『くらべる図鑑』6万部(うち責販制5万部)、『太陽系大地図』3万部(同2・5万部)、『脳で旅する日本のクオリア』2万部(同1・5万部)に置いている。

 4月8日、販売会社を集めて行われた説明会で小学館早川取締役は「『ホームメディカ』は(従来なら)3万部も売れればという商品だが、責任販売制と委託制の併用で大きな部数をとすることができた。

全国書店からも評価する声をいただき、次の商品をと待望の声がある。

間髪を入れず3点を出す。

書店の売場を活性化したい」とあいさつ。

 市川書籍部GMは「書店は委託制だと申込部数を調整されて思うような数が入ってこなかった。

責任販売制なら事前注文の数が満数入ってくる。

読者も手に触れやすく、最終的に返品率も下がり、環境問題も改善する」と責任販売制の意義を強調した。

なお、同社の2月末決算で書籍の販売額は前年比94%の150億円だったことが報告された。
メンテ

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