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【 芥川賞は津村氏、直木賞は天童、山本氏 】日書連
日時: 2009/03/03 08:14:34
情報元: 日書連

 第140回芥川賞は津村記久子氏『ポトスライムの舟』、直木賞は天童荒太氏『悼む人』、山本兼一氏『利休にたずねよ』に決まり、2月20日午後6時から東京・丸の内の東京會舘で贈呈式が催された。

 贈呈式では、日本文学振興会・上野徹理事長が受賞した3氏に正賞・副賞目録を贈呈。

芥川賞選考委員の高樹のぶ子氏は「津村氏の作品は、大きな夢を見ず、小さな夢をつないでいきている現代社会の人間像がよく表現されている」、直木賞選考委員の宮部みゆき氏は「天童、山本両氏の作品の共通するテーマは『人はどのように死をとらえるか』ということで、21世紀の死生観を問い直している」と選評した。

 続いて各受賞者が受賞のことばを述べ、津村氏は「受賞したことに驚いている。

今までよりも小説を書きたい気持ちが強くなった」、天童氏は「受賞の報を受けてから1カ月、竜巻に巻き込まれたようで、直木賞の力を感じる」、山本氏は「明日を生きるエネルギーを、人々に与えたい」と喜びを語った。

 主催者を代表して上野理事長は「3氏とも3度目で受賞となった。

各々の持ち味が評価されたことを喜ばしく思う」と述べた。



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