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NET21新春の会、組織の拡大を訴え
日時: 2009/03/03 08:12:26
情報元: 新文化


NET21は2月13日、東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京に出版社137社など約200人を招いて「新春の会」を開いた。当日は、懇親会の前に約一時間にわたり、昨年と今年のおもな取組みなどを説明。説明会の最後に登壇した井上健司常務(東京・昭島書店)は、「志をもって書店を経営していく仲間を増やしたい。出版社の皆様には、そうした書店や書店人を、ぜひ紹介していただきたい。我われは大歓迎します」と、小書店の集団として今後、さらに拡大していく意向を強く訴えた。

説明会では、はじめに田中淳一郎副社長(東京・恭文堂)が、先ごろ発表したポイントサービスについて解説。顧客管理システム「Book<外字>ヶ CREW」を立ちあげ、2月下旬から五法人で実験的にスタートすることを発表した。
将来的にはNET21全店で共有するものとし、メールなどを使った読者向けのプロモーション、商品分析による店頭での陳列の見直しなどにも活用する。また、商品分析結果を出版社にも公開していく考えだという。
このほか、出版社の協賛により各書店の現場スタッフの活躍を顕彰しモチベーションアップなどに繋げる「ブックマイレージ」、「雑誌プロジェクト」や文庫、実用書、児童書分野の拡販の2008年の成果、「初速のよい本」の情報共有と拡販などを説明。今年は、「雑誌プロジェクト」で「100誌程度の指定配本」「指定誌の合計返品率20%未満」を目標とする。また、ロングセラーの発掘も重視していくという。

NET21の現在の陣容は、正法人が21社・41店舗、準法人が1社・18店舗の計22社・59店舗。合計売上高は100億円にのぼる。契約出版社における書店法人別売上げランキングでは、講談社(Gネット法人、雑誌除く)=37位、小学館(コミック、雑誌を除く)=23位、集英社=29位など、おもに20位台から30位台に位置している。
渡辺順一社長(栃木・進駸堂)は挨拶で、今年4月で創業8年となることを報告。これまでの関係者の協力に謝意を表し、「今後も本屋をつづけていけるのかと不安を覚えない日はない。しかし、こういう時代だからこそ本が必要」と語った。乾杯の発声は小学館パブリッシングサービスの増田玲子氏、中締めの挨拶は辰巳出版の木村俊介氏といずれも若手の営業担当に依頼するなど、“現場がメイン”のNET21らしい演出を施した。


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