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出版物貸与権管理センター、レンタル店1269店に/運用開始から2年 悪質な違反も
日時: 2009/02/19 13:28:39
情報元: 新文化

本の貸与使用料の正式運用が始まって今年2月で丸2年。出版物貸与権管理センター(RRAC)によると、今年1月26日現在で、コミックレンタル店は1269店、管理アイテム7万3320、契約出版社47社、著者数は6200人以上となった。
レンタル店の内訳は、TSUTAYAとゲオで6割を占める。店舗数はゲオが、蔵書冊数はTSUTAYAが多いという。07年2月のスタート時は487店で、この2年で二大レンタルチェーンによって大幅に店舗は増加した。管理しているアイテム(作品)もスタート時の3万4625と比べて倍以上に増えた。著者数は「コミックカタログ」に掲載されている著者6100人を超えてはいるが、一部ではレンタルの使用を断っている作家も。同センターでは引き続き、許諾を求めていくという。
この2年間の運用の中で、同センターの課題の1つが、違反店への対応。同センターは民間会社に調査を委託し、昨年9月集計時のレンタル店1000店以上を対象に昨年10月から調査を行っている。違反店には改善を指導しているが、とくに多かったのは、本のレンタル店の店頭に専用ステッカーを掲示していないケース。そのほか、専用シールを本に貼らずに貸出している店も見られたという。
悪質な違反としては、大手レンタル業者の複数店舗で、許諾シールの不正使用があった。同センターは違約金を請求するとともに、改善指導を行ったという。


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