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【 第2弾は7社14点出品 】 日書連
日時: 2007/08/04 09:44:11
情報元: 日書連
参照: http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=5947

 日書連は7月19日午前11時から書店会館で定例理事会を開き、流通改善では買切り・書店マージン40%の「新販売システム」について、今年は出版社7社から14点の出品があったことを報告した。

8月中に注文を集約し、10月27日の文字・活字文化の日に発売する。

 〔流通改善〕 新販売システム第2弾の実施について藤原委員長から説明があり、6月30日の応募受け付けまでに角川、講談社、主婦の友社、実業之日本社、文藝春秋、ベストセラーズ、ポプラ社の7社から14点の申し出があったことが報告された。

 取引条件は1:完全買切り、2:注文満数出荷、3:取次出し通常正味、4:特別報奨18%という仕組みは昨年と同様だが、支払いは3カ月延勘となる。

書店からの申し込み締め切りは8月31日で、申込み数が予め設定された基本部数を満たせば、10月27日の「文字・活字文化の日」に発売する。

 〔読書推進〕 熊本組合が中学生の読書推進にとまとめた『本はよかばい』を編集した上野功一朗氏が紹介され、まだ冊子の残数があるので希望書店に頒布するとした。

また、各県版の推薦図書リストができないか、検討していくことになった。

 岡山組合では小学館の協賛により岡山県読書推進運動協議会が主催して「本の世界たんけんカード」が作られると報告された。

このカードはA6判、児童が読んだ本10冊を書き込み、組合加盟店に持っていくと枚数に応じてドラえもんグッズがプレゼントされるほか、カード10枚で山陽新聞紙上に氏名が掲載される仕組み。

岡山県は小学館創業者相賀武夫の出身地ということもあり、同社から支援の申し出があった。

 このほか、読書週間に全国書店店頭で読者から投票を募る「日本読者大賞」(仮称)を設けてはという提案があり、久住理事を中心に検討していくことを決めた。

 〔書店経営健全化〕 取次の返品入帳について、中山委員長は「今年の年度末3月には月末5営業日前まで入帳するよう改められたはずだが、5月には15日に逆戻りしてしまったという声もある」とし、引き続き返品入帳の実態調査を行い、フォローしていくとした。

また、新たな課題として返品減少に成果のあった書店にインセンティブを出す考えを紹介した。

 〔増売〕 舩坂委員長から春の書店くじWチャンス賞には3181通の応募があったことが報告され、図書カード1万円の当選者百名を抽選で決めた。

 今秋の読書週間書店くじは特賞を「台湾4日間の旅ペアで招待」とする実施要綱を承認。

くじ参加店から3店を無料随行とするほか、店頭活性化の一環として加盟店全店にくじ50枚・ポスターの進呈は従来同様に実施する。

 〔取引改善〕 角川、講談社、光文社、新潮社、文藝春秋の5社の文庫を対象に、8月から10月の3カ月間、自店のランクと配本冊数の調査を行うことを柴ア委員長が報告した。

調査地区は北海道、宮城、東京、神奈川、京都、兵庫の6地区。

 取引約定書改定に際して取次から保証人3人を求められているという訴えに対して、柴ア委員長は「応じる必要はない」としたが、「日書連に取引110番を設置してはどうか」という意見があがった。

 〔指導教育〕 各県組合事務局担当者を対象に8月21日、22日に行う研修会の概要を鈴木委員長が説明した。

研修会では改正組合法、組合経理、日書連活動の現状と展望を学ぶほか、大型書店の見学、各県組合間の交流と情報交換も図ることにしている。

 〔定款変更〕 組合法の改正に伴い定款の見直しを行うことになっている。

鈴木委員長は来年5月の総会に間に合うよう、全国中央会のモデル定款を参考に8月、9月と事務局でたたき台をまとめる予定だと説明した。

 現状で理事定数は55名だが、理事の定数削減、理事会の隔月開催なども検討課題だという。

 〔情報化〕 中小出版社35社の在庫情報を提供している出版社共同ネットからの働きかけにより、未参加の出版社70社に同ネットへの参加と在庫情報の提供を呼びかけることを承認した。

 書店データベースの点検は愛知が6月、東京が7月に終了し、38組合で組合のチェックが終了。

残るのは埼玉、大阪など9組合となった。

〔共済会〕 日書連共済会の7月19日現在の残余財産は5億3325万円になっていることを報告した木野村委員長は「7月31日で最終決算書を確定し、日書連9月理事会に報告する。

以後の使い道は日書連財産運営委員会で検討することになる」と説明した。

 〔消費税〕 参議院選挙後に消費税率の引き上げが議論されることが取りざたされており、面屋委員長は出版業界として税率据え置きの運動を進めると説明した。

 〔広報〕 面屋委員長は昨年行った書店経営実態調査のフォローとして、元気な中小書店の事例を書店新聞で紹介していきたいと今後の取組みについて述べた。

今年度の全国広報委員会議は10月11日午後1時より書店会館で開催する。

 〔共同購買・福利厚生〕 日書連の特製手帳『ポケッター2008年版』は、昨年は10月に品切れとなり一部書店に迷惑をかけたが2008年版は11万部製作し、8月末締め切りで受注するスケジュールを承認した。

店名なしの場合、1セット百部で頒価7665円。

店名入りは500部以上、1セット9345円。

店名刷り込みシールは500枚以上、百枚単価1102円50銭。



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