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【 読書率2ポイント増の67% 】 日書連
日時: 2007/02/22 18:45
情報元: 日書連

【 読書率2ポイント増の67% 】
 家の光協会は昨年8月に実施した第61回「全国農村読書調査」の結果をまとめた『2006年版 農村と読書』を発表した。

これによると総合読書率は67%で、過去最低を記録した前回調査を2ポイント上回ったが、今回から母集団を変更し回答者の年齢が若くなったことが要因と見られ、農村の読書状況はこの3年間過去最低の水準となっている。

 同調査は、今回から調査方法を@調査対象者の年齢上限を69歳から79歳に、A調査地点数を35から60に、B母集団を農協正組合員家族から国勢調査区の農林業地区にそれぞれ変更した。

これにより、60歳以上の構成比は33%と前回より1ポイント増えたが、農家に比べて高齢化比率の低い非農家の増加により、30歳以下の構成比は8ポイント増えて28%になった。

 総合読書率(月刊誌、週刊誌、書籍のいずれかを読んでいる人の割合)は、過去最低だった前回を2ポイント上回る67%。

60%台の総合読書率は3年連続となった。

性別では男性65%に対して女性69%。

年代別では10代が最も高く88%、20代は78%で、30〜60代は65〜71%だが70代になると47%と大きく低下した。

職業別では学生の88%がトップで、給料生活72%、自営業70%、農業62%、主婦59%、無職52%。

 雑誌読書率(月刊誌か週刊誌を読んでいる割合)は前回より2ポイント増の60%。

男性は60%、女性は61%だった。

 月刊誌読書率は46%で、前回より1ポイント増。

接触状況の内訳は、毎月読むが22%、ときどき読むが24%。

性別でみると、男性44%に対し女性48%。

年代別では20代が最も高く64%、一番低いのが70代で31%。

職業別では学生が56%で最高、最低は無職の36%だった。

 週刊誌読書率は前回より3ポイント増の40%で、内訳は毎週読むが10%、ときどき読むが30%。

性別では男性44%、女性36%だった。

年代別では60代が50%と最も高く、最低は10代の28%。

職業別では自営業が51%でトップ。

 読んでいる月刊誌のトップ5は『家の光』『文藝春秋』『オレンジページ』『non・no』『現代農業』。

週刊誌の上位5誌は『女性自身』『週刊文春』『週刊現代』『週刊少年ジャンプ』『週刊新潮』だった。

 書籍読書率は前回を5ポイント上回る36%で、2年連続の増加となった。

性別では男性33%、女性38%。

年代別にみると10代の63%を最高に、最低は70代の22%。

職業別では学生が63%でトップ、低いのは農業の25%だった。

 書籍を読まない人も含めた全員の1カ月の読書冊数は、前回と同じ1・2冊だった。

性別では男性1・0冊に対し女性1・3冊。

年代別では若いほど読書冊数が多く、10代3・2冊に対して70代は0・5冊だった。

また、書籍を読んでいる人の平均冊数は前回より0・4冊減って4・0冊。

 過去半年間に読んだ書籍のトップ5は『ハリー・ポッターシリーズ』『ダ・ヴィンチ・コード』『NANA』『東京タワー』『国家の品格』。

好きな作家・著者は西村京太郎、赤川次郎、司馬遼太郎と続く。

 雑誌、書籍の入手先・入手方法は、月刊誌が書店(63%)、スーパー・コンビニ(37%)、予約購読(16%)、週刊誌がスーパー・コンビニ(49%)、書店(46%)、美容院・食堂・病院(31%)、書籍が書店(78%)、図書館・公民館(23%)、スーパー・コンビニ(15%)の順だった。

 本(月刊誌、週刊誌、書籍)を読まない人も含めた本代の支出金額構成をみると、一番多いのが「買わない」で36%。

本を買わない割合は男性36%、女性35%でほぼ同じ。

また10代が10%、20代が13%に対し70代は62%と、上の年代ほど本を買わない傾向がある。

 本を買わない人も含めた全員の月平均支出額は878円で、前回より54円増加した。

性別では男性が131円増の975円、女性が17円減の788円。

年代別では20代が最も高く1203円、一番少ないのが70代で509円だった。

職業別では自営業が1357円でトップ。

最低は無職の562円。

一方、雑誌か書籍いずれかを買う人の平均額は1411円で、前回より46円減少した。

 1日平均の読書時間は読まない人も含めた全員では21分で、前回より3分多くなった。

性別では男性が20分、女性が22分。

年代別では10代が38分で最も長く、70代は14分だった。

職業別ではトップの学生が33分で最短は農業の13分。

なお、本を読んでいる人の1日平均読書時間は6分増加して35分となった。

 新聞閲読時間は前回と同じ25分、テレビ視聴時間は3分増の162分だった。

新聞は年長者ほど閲読時間が長く、10代11分に対し70代が36分。

テレビの視聴は40代(144分)を底にU字型の傾向が見られた。

  〈調査方法〉 国勢調査区の農林業地区に住む16歳以上79歳以下の男女を母集団とし、「層化2段無作為抽出法」で抽出した1200人(60地点)を対象に、調査員による訪問留置・訪問回収法で実施した。

有効回収数870、回収率72・5%。

http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=5616
から引用
メンテ

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