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【 再販制の現状説明 】 日書連
日時: 2007/01/20 12:05
情報元: 日書連


 12月21日の日書連理事会に公取委寺川取引企画課長が訪れ、最近の著作物再販制度をめぐる動きについて説明を行った。

 寺川課長は今年前半の特殊指定見直しについて「出版再販は契約で維持されているが、新聞は告示で値引きが禁止されている。

この特殊指定を見直そうとしたが、国会を巻き込んだ議論で当面存続となった。

教科書の特殊指定は今回廃止されたが、これに変わる業界のルールが作られることになると思う」と述べた。

 音楽用CDの再販については、「当初、音楽用CDの再販はなくしてもよいという議論もあったが、今、制度の見直しそのものはせず、さらに弾力化の運用を促す方針。

音楽用CDの時限再販は10数年前から行われ、当初2年たてば再販の枠組みからはずされたが、現在は半年に短縮されている」という。

洋楽は大半、邦楽も9割が時限再販。

この背景には時限再販を積極的に導入し、期間を短くすれば業界全体にメリットがあり、大量の在庫を残すより、安くして売っていく方がよいという視点があるのではないかと分析した。

 さらに寺川課長は出版再販に対して「再販制度はここ何年間かは維持されていくと思うが、制度をガチガチに守るよりは、その中でうまく運用していく方が業界全体の利益につながり、消費者利益にも結びつくのではないか」と指摘。

ポイントカードの問題については「昔からクレジットカードで本を買えばポイントがたまる。

出版社―取次、取次―書店の個々の契約にかかわってくるが、ポイント制を使うことが業界の利益になるか十分考えた上で、契約書に明記した方がいいかどうかも含めて議論していただきたい」と述べた。

http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=5514
引用

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