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【 桶川稼動で書店支援 】 トーハン
日時: 2006/05/03 15:32
情報元: 日書連

【 桶川稼動で書店支援 】
 平成18年度トーハン会全国代表者会議が4月24日午後2時から目白の椿山荘で開催され、各地のトーハン会、青年部合わせて55名と、出版社200名、トーハン関係者28名など総勢288名が出席した。

 第1部本会議であいさつした小林社長は、2005年バリューアップ販売コンクールの結果について、「目標金額21億2100万円に対し、実績は20億8900万円で約3200万円及ばなかったが、当初計画の20億円の大台に乗せることができた。

厳しい市場環境下、トーハン会会員の並々ならぬ努力の結果。

目標達成も前年の6会から13会に拡大した」と報告。

増売の成果に感謝を述べた。

 各地のトーハン会を代表して兵庫トーハン会安井克典会長は「『小学1年生』4月号は44万部を完売し、5月号も好調。

近畿各トーハン会は相互交流を図り販売向上に努力している。

トーハン桶川SCMセンターが動き出し、心強い限り。

トーハン会は既存会員の能力向上を最優先に取組んでおり、バリューアップコンクールを軸に販売集団の役割を果たしていきたい」とあいさつした。

 販売コンクール表彰では、店頭活性化企画、ざっしの定期便、バリューアップ貢献賞各賞と前期、後期、総合の各部門を表彰。

総合1位になった北陸トーハン会吉岡隆一郎会長は「昨年10位で今回は3位以内を目指していた。

北陸支店の占有率は3%だが、実績は6%で平均の倍を販売したことになる。

支部対抗の販売や成功事例を流すなど支店とともに頑張った」とスピーチを行った。

 第2部トーハン18年度施策説明会は「書店が市場で勝ち残るために、今するべきこと」として、小林社長が同社の基本方針を説明。

「桶川計画を中心に、ゲオとの業務提携、e―hon、ブックライナー、ざっしの定期便の諸施策を据え、既存書店支援の新しいビジネスモデル構築に挑戦していく」と述べた。

 この中で小林社長は平成17年度の営業状況は前年度に続き微増収の見込みと説明。

「コミック部門の売上増とゲオとの業務提携によるマルチメディア商品の売上増が寄与したが、書籍、雑誌は返品が増加傾向にあり、売上げは前年を下回る不本意な成績」とした。

 トーハン桶川SCMセンター稼動による書店支援策では、@多様な責任販売商品をラインナップ。

データ分析による店舗別MD、個性的な店づくり、マージン確保を実現する、A経営効率化のためのローコスト・オペレーションを支援する、Bプラスゲオ導入による複合化を支援する――と3つの支援策を説明。

 さらに「業界内部から再販制度を崩壊に導きかねない状況が見られることは、きわめて遺憾」として、出版再販制度堅持を訴えた。

 このあと、池田常務が桶川SCMセンターの概要、山崎専務が増売・経営効率化支援・営業支援体制を、風間専務とT&G酒井専務がプラスゲオによる書店複合化ビジネスモデルの各論を展開した。

 この中で風間専務は「業界全体を乱す大きな問題」として「弾力運用の名のもとに再販ルールを乱す行為が公然とまかり通っている。

その1つがポイントカードであり、値引き、再販違反は明らかだが、一部実施書店に中止勧告ができない状態にある。

アマゾン、楽天のようにネット書店が実施するポイント制やオークション、ユーズド商品売買は定価販売制である再販制を崩壊させる。

一部出版社の実施する中抜きや直販も業界三者の健全な発展の枠組みを覆す」と指摘して、再販制度擁護を強く呼びかけた。

 05バリューアップ販売 コンクール優秀地区 〔前期〕 @山形、A鹿児島、B山陰、C熊本、D大分 〔後期〕 @北陸、A岡山、B四国、C神奈川、D北海道 〔総合〕 @北陸、A四国、B神奈川、C埼玉、D岡山、E新潟、F福島、G北海道、H熊本、I岩手 〔貢献賞〕 @中部、A京都、B北海道、C静岡、D埼玉 〔ざっしの定期便1店平均受注〕 @北陸、A奈良、Bむさしの 〔同ベスト販売賞〕 @北陸、A中部、B福岡

http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=5076
から引用
メンテ

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