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【 85%が経営悪化 】
日時: 2006/03/02 09:05
情報元: 日書連


 2月22日に書店会館で行われた日書連2月理事会の概要は以下の通り。

 〔書店経営実態調査〕 昨年末実施した「書店経営実態調査」は2012通を回収し、回収率29%。

回答のうち9割にあたる1821通について、中間集計がまとまっていることを高須委員長が説明した。

 最終調査結果は、生データを分析し、記者会見で報告するが、集計の一部として、「ここ数年間で経営はどうなったか」の設問に「よくなった」は0・9%、「ややよくなった」が3・7%、「変わらない」が7・5%だったのに対し、「やや悪くなった」は22・4%、「悪くなった」は63%、両者合わせて85%の書店が経営悪化を実感していることを紹介した。

 高須委員長は「最近、アマゾン、セブンアンドワイなどインターネット書店から再販制、取引など出版業界に対する注文が相次いでいる。

従来の業界三者に著者、読者も加えた5者でweb書店にどう対抗していくか、発想を変えて考えていきたい」と、今後の課題を述べた。

 〔流通改善〕 『ハリー・ポッター』第6巻の販売条件について、静山社より2月20日付で@買切り扱い、A初回送品部数の5%を返品許容、B1冊40円の販売協力金を支払う――とする通知があったことが報告された。

 藤原委員長は「前回販売時より、買切りなら低正味にという日書連の考え方を再三伝えてきたのに、日書連への連絡は取次より後回し。

販売条件も低正味でなく、前回と同じ5%の返品許容枠を設けた。

1部40円の報奨金は定価に換算すると1%。

私どもの主張する低正味65%とは相当の開きがある。

報奨金のつけ方も、返品枠は初回配本分のみで、報奨金は5月25日までの注文部数について支払う。

しかし合計冊数の95%分しか払わない。

最初から返品5%分を引いた報奨というのはおかしい。

100%売り切った場合でも(その分の)報奨はしないのか」と強く批判し、静山社に再度見直しを求めていくことになった。

 〔共済会運営〕 4月1日からの保険業法の改正施行に伴い、日書連共済会も同法の適用を受けることになると木野村委員長が報告した。

 改正保険業法は財務基盤が脆弱で、監督・規制のない共済組織を排除する狙いで、委員長は「今後の選択肢として@解散、Aブロック単位などに細分化して保険業法のワク外に、B保険会社に丸投げ――が考えられるが、保険会社が運営すれば掛け金が高くなり、給付金額も従来より少なくなる」と指摘。

今後の対応を早急に検討していく。

http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=4926
より引用


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