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電子書籍市場は6026億円/27年度に8000億円規模と予測/インプレス
日時: 2023/11/04 16:48:50
情報元: 日書連

インプレスは、2022年度の電子書籍市場動向調査の結果を発表。電子書籍市場は前年比9・4%増の6026億円で、21年度の5510億円から516億円増加した。新型コロナウイルス感染症への対策が落ち着いたものとなってリアルへの回帰や外出する機会の増加がみられ、巣ごもり需要の追い風が止んだ。12年度以降は2桁成長を続けていたが、伸び率は1桁にとどまった。インプレスでは、27年度には8000億円の市場に成長すると予測している。
22年度の電子書籍市場規模の内訳を見ると、コミックは前年度から539億円増の5199億円(市場シェア86・3%)、文字もの等(文芸・実用書・写真集等)が同4億円増の601億円(同10・0%)、雑誌が同27億円減の226億円(同3・8%)となった。
モバイル(スマートフォン・タブレット)ユーザーに対し、電子書籍の利用率を調査したところ、有料の電子書籍利用率は19・1%で、2年続けて0・7ポイント減少。また、無料の電子書籍のみの利用率は、前年から0・2ポイント減少して25・9%となった。
有料での利用率が高いのは男性30代の27・6%、男性20代の27・1%、女性20代の23・1%で、男女とも20代、30代の利用率が高い。昨年調査時よりも有料での利用率が明らかに増加している年代は、男性10代、男性30代のみで、男性50代・60歳以上、女性40代・50代が横ばい。その他の年代では有料での利用率が低下している。
オーディオブックについて利用経験と利用意向を尋ねると、「よく利用する」が2・5%、「たまに利用する」が6・3%で、両者を合わせた利用率は8・8%と、昨年の8・0%、一昨年の6・9%から増加傾向となっている。また「利用したことはないが、利用したいと思う」と回答した利用意向を持つ人は19・0%だった。
有料・無料を問わず電子書籍を利用している人に、利用する電子書籍サービスやアプリを聞くと、「ピッコマ」が28・8%で最も高く、2位は「LINEマンガ」28・4%、3位は「Kindleストア」22・9%だった。利用している電子書籍サービスやアプリのうち、購入・課金したことのあるものは、「Kindleストア」が最も高く29・9%。2位「LINEマンガ」15・3%、3位「楽天Kobo電子書籍ストア」14・8%と続く。
この調査は、「出版社」「電子書籍ストア」など主要な電子書籍関連事業者へのヒアリング調査、ユーザーへのアンケート等を分析したもので、調査結果をまとめた『電子書籍ビジネス調査報告書2023』を発売している。詳細・購入はインプレス総合研究所のHPから(https://research.impress.co.jp/ebook2023)。
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