出版・書店 業界 NEWS BOOKSルーエ


出版書店 業界NEWS TOPへ > 記事閲覧           新文化 定期購読 受付  

6月期販売額は8・1%減/ビジネス書でヒット作相次ぐ/出版科研調べ
日時: 2023/11/04 16:44:46
情報元: 日書連

出版科学研究所調べの6月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比8・1%減だった。内訳は、書籍が同4・7%減、雑誌が同11・7%減。雑誌の内訳は、月刊誌が同11・1%減、週刊誌が同15・0%減。
返品率は書籍が同0・9ポイント増の41・5%、雑誌は同1・7ポイント増の42・8%。雑誌の内訳は、月刊誌が同1・4ポイント増の41・6%、週刊誌が同3・3ポイント増の48・4%となった。
23年4〜6月期の四半期では、推定販売金額(本体価格)は前年同期比9・8%減の2335億円。内訳は、書籍が同9・0%減の1270億円、雑誌が同10・8%減の1065億円。雑誌の内訳は、月刊誌が同11・3%減の890億円、週刊誌が同8・1%減の175億円。返品率は、書籍が同2・2ポイント増の38・0%、雑誌は同1・6ポイント増の43・6%。雑誌の内訳は、月刊誌が同1・4ポイント増の42・9%、週刊誌が同5・3ポイント増の46・9%。23年1月期から3月期までの四半期と比べても、すべてのジャンルで悪化している。
6月期の書店店頭の売行きは、書籍が約5%減。文芸は約5%減、文庫は約4%減で、佐伯泰英『猪牙の娘柳橋の桜(1)』(文春文庫)などが好調だった。ビジネス書は約5%減だが、ダイヤモンド社刊行のヒット作が相次いで登場した。4月発売の安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』は、全国の書店で完売店が続出し、2ヵ月弱で20万部を突破。5月発売の安藤広大『とにかく仕組み化』は、『リーダーの仮面』『数値化の鬼』に続くシリーズ第3弾の完結編で、シリーズ累計90万部を突破した。
雑誌は、定期誌が約8%減、ムックが約5%減、雑誌扱いコミックスが約18%減。コミックスは、前年同期の大ヒット作『東京卍リベンジャーズ』(講談社)、『SPY×FAMILY』(集英社)などの反動が影響し大幅減が続く。
メンテ

Page: 1 |