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ゴールデンウィークの書店売上動向/トーハン6・8%減、日販8・7%減/文芸書、旅行関連が好調
日時: 2023/05/23 18:11:05
情報元: 日書連

トーハン、日本出版販売(日販)はゴールデンウィーク(4月29日〜5月7日)の書店売上動向を発表した。トーハンは前年比6・8%減、日販は同8・7%減と、両社ともに前年を下回った。
【トーハン】
調査対象書店は1562店。商品種別では、書籍は前年比1・0%減、雑誌は同7・3%減、コミックは同21・7%減、マルチメディアは同10・0%減。購入客数は同7・0%減、客単価は同4・6%増だった。
書籍は、文芸書が同2・8%増。凪良ゆう『汝、星のごとく』(講談社)や、村上春樹『街とその不確かな壁』(新潮社)などが売上を牽引した。地図・ガイドは、観光需要の回復から同11・8%増と伸長。海外ガイドは『地球の歩き方arucoソウル2023〜2024』、国内は『地球の歩き方埼玉2023〜2024』(ともにGakken)が上位になった。雑誌では、ムックが同0・3%減と堅調な売上。コミックは、『SPY×FAMILY』(集英社)の最新刊などが上位にあがった。
【日販】
調査対象書店は1354店(前年・当年ともに売上データが取得できている店舗〈日販取引書店におけるPOS調査店〉)。雑誌は前年比7・3%減、書籍は同3・4%減、コミックは同18・0%減、開発品は同13・5%減だった。
雑誌では、ムックは同1・2%減と健闘した。行動制限の緩和で旅行・観光消費が回復したことにより、旅行誌が同43・7%の大幅増。「るるぶ沖縄'24」「るるぶ北海道'24」(ともにJTBパブリッシング)が上位にランク入りした。書籍は文芸書・実用書・学参の3ジャンルで前年超え。文芸書は同3・1%増で、村上春樹『街とその不確かな壁』、凪良ゆう『汝、星のごとく』が売上を牽引した。コミックは、売上占有の多い少年コミックで、前年に売上が好調だった商品の反動を大きく受けた。
メンテ

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