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江戸川乱歩賞に荒木あかね氏/歴代最年少で栄冠/日本推理作家協会
日時: 2023/01/28 16:43:36
情報元: 日書連

日本推理作家協会が主催する第68回江戸川乱歩賞(後援=講談社、フジテレビジョン、協力=豊島区)、第75回日本推理作家協会賞の贈呈式が11月7日に東京・池袋の豊島区立芸術文化劇場で開催された。贈呈式は昨年に続き一般読者を招待して行った。
江戸川乱歩賞を受賞したのは、荒木あかね氏『此の世の果ての殺人』(講談社)。日本推理作家協会賞は、長編および連作短編集部門が芦辺拓氏『大鞠家殺人事件』(東京創元社)、短編部門が逸木裕氏『スケーターズ・ワルツ』(小説野性時代2月号)、大山誠一郎氏『時計屋探偵と二律背反のアリバイ』(Webジェイノベル2021年10月12日配信)、評論・研究部門が小森収氏『短編ミステリの二百年1〜6』(東京創元社)。
あいさつした同協会の京極夏彦代表理事は「パンデミックはなかなか終息せず、国内外で問題が山積し、不安のいや増す1年だった。それでもエンターテインメント文芸はその力を衰えさせることなく数々の傑作を世に送り出し、おかげで本年も素晴らしい作品を選定することができた。なにとぞ手に取ってご一読いただきたい」と述べた。
江戸川乱歩賞の荒木氏は歴代最年少の23歳7ヵ月での栄冠。「中学3年生の時にミステリー作家を志してから乱歩賞はずっと憧れの賞だったので、受賞の知らせを聞き喜びとともに信じられない思いでいっぱいだった。近所の書店に私の書いた小説が本の形をして並んでいるのを見て、夢がかなったんだとようやく強く実感することができた」と喜びを語った。このあと、荒木氏がミステリー作家を目指すきっかけとなり、憧れの存在だという有栖川有栖氏がサプライズ登場し、花束を手渡した。
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