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売上高前年比2・0%の増/売上総利益は2・4%減/日販『書店経営指標』
日時: 2022/04/11 18:45:35
情報元: 日書連

日本出版販売(日販)は、全国55企業613店舗のアンケート調査をもとに書店の経営関連データを分析した『書店経営指標』2021年版を発行した。企業ベースの主な実績を見ると、売上高は前年比2・0%増、売上総利益は同2・4%減。店舗ベースでは売上高は同2・4%増で、収益性では売上総利益率が28・0%、営業利益率は2・7%となった。
『書店経営指標』21年版は、企業編では「書店事業比率別」を新設。従来は「企業売上に占めるBookの売上構成比」で区分していたが、様々な事業を展開している企業の中でBookだけの売上高を計測することが困難になっているため、今年度は「企業の全事業活動に占める、Bookを取り扱う店舗事業の売上構成比」で区分した。なお、店舗編では、「店舗売上に占めるBookの売上構成比」で区分している。また、「損益計算書」で「営業外収入」「営業外費用」「特別利益」「特別損失」「法人税等」の項目を省略した。商材編では「雑貨(服飾、キッチン、ファンシーなど)」「中古(本、CD/DVD/BD、ゲーム、トレカなど)」を新設し、「飲食料品・雑貨」を終了した。
◆企業編
企業ベースの売上高は全体平均で前年比2・0%増、売上総利益は同2・4%減だった。売上高を書店事業比率別にみると、80%以上が同6・2%増、50~80%未満が同1・3%減、50%未満が同4・4%減。
資産の前年比は、総資産額が同0・3%増、商品在庫額が同2・0%減、短期借入金が同1・6%増、長期借入金が同7・7%減。
収益性関係比率は、総資本対経常利益率が0・17%で同0・60ポイント減少。自己資本対経常利益率は1・12%で同7・23ポイント減少した。売上総利益率は27・28%で同3・13ポイント減少。販売・管理比率は26・80%、営業利益率は0・48%。経常利益率は0・31%で、同0・13ポイント減少した。
活動性関係比率は、総資本回転率が1・71回で同0・08回増加、固定資産回転率は6・54回で同1・40回増加、商品投下資本粗利益率は131・22%で同7・15ポイント増加、商品回転率は4・81回で同0・73回増加した。
安全性関係比率は、総資本対自己資本比率が18・82%で、同5・22ポイント増加、売上高対純借入金比率が25・12%で同24・04ポイント減少、流動比率が131・39%で同22・25ポイント増加、当座比率が41・48%で同15・32ポイント増加した。
◆店舗編
店舗ベースの売上高は全体平均で同2・4%増。Book売上構成比別では、80%以上が3・7%増、50~80%未満が2・8%増、50%未満が6・5%減だった。立地別では、最も高い立地は郊外(同6・8%増)、低い立地は駅前(同10・0%減)だった。売上総利益率が前年より増加した店舗の割合は31・4%で、平均で同0・7ポイント増加。営業利益率では60・1%の店舗が前年より増加し、増加ポイントは平均で2・9ポイントだった。
◆商材編
商材別の売上高は、Bookが同6・1%増、文具が同20・7%増、雑貨が同96・6%増、セルが同1・1%増、ゲーム・トレカが同17・4%増、中古が同10・9%増、レンタルが同2・1%増だった。
〔調査企業の内訳〕
▽書店事業比率別=「80%以上」54・2%、「50~80%未満」25・0%、「50%未満」20・8%
▽収益(経常利益率)別=「1~3%未満」30・4%、「0~1%未満」17・4%、「0%未満」52・2%
▽売上規模別=「50億円以上」33・3%、「10~50億円未満」41・7%、「10億円未満」25・0%

『書店経営指標』2021年版(B5判52ページ、頒価本体1500円、紙版のほかPDF版もあり)に関する問合せは、日販営業推進室出版流通学院まで。TEL03(3233)4791
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