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年末年始の店頭売上/トーハンは1・4%減、日販は6・2%減/コミック減少も書籍が堅調
日時: 2022/02/17 14:28:33
情報元: 日書連

年末年始(21年12月29日~22年1月3日)の書店店頭売上動向をトーハン、日本出版販売(日販)が発表した。これによると、トーハン調べが前年比1・4%%減、日販調べが同6・2%減となった。
トーハンの発表(1519店)によると、年末の売上は書籍1・3%減、雑誌5・4%減、コミック16・4%減、MM(マルチメディア)6・1%増、総合4・6%減。年始は書籍4・7%増、雑誌1・6%減、コミック1・6%増、MM5・7%増、総合3・1%増。期間計は書籍1・3%増、雑誌4・1%減、コミック8・5%減、MM5・9%増、総合1・4%減だった。
書籍は、12月24日公開の映画のノベライズ作品『劇場版呪術廻戦0ノベライズ』(集英社)や、養老孟司著『ヒトの壁』(新潮社)など話題作が売上上位となった。ジャンルでは「児童」が16・2%増と好調だった。雑誌は、定期雑誌が8・9%減、ムックが7・0%増。ムックは、高単価のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」関連銘柄が売上を牽引した。コミックは、『呪術廻戦』(集英社)が既刊を含めて良好な売行き。
日販の発表(1607店)では、年末の売上は書籍2・9%減、雑誌6・9%減、コミック22・1%減、開発品1・5%減、合計9・2%減。年始は書籍1・4%増、雑誌4・8%減、コミック6・6%減、開発品1・8%減、合計2・1%減。期間計は書籍1・0%減、雑誌6・2%減、コミック15・5%減、開発品1・6%減、合計6・2%減となった。
書籍は、実用、学参、児童書の3ジャンルが前年超え。実用書では『星ひとみの天星術』シリーズ(幻冬舎)、児童書では『898ぴきせいぞろい!ポケモン大図鑑上・下』(小学館)が売上を牽引。また、21年年間ベストセラーで総合1位を獲得した『人は話し方が9割』(すばる舎)が期間内の書籍売上第1位となり、好調を持続している。雑誌は、月刊誌が前年割れとなる中、週刊誌は1・7%増、ムックは3・5%増と前年を上回った。コミックは前年の好調から一転して大きく落ち込んだ。映画「劇場版呪術廻戦0」の公開を受け、「呪術廻戦18」(集英社)が期間内のコミック売上第1位となった。
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