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アマゾン追撃へ利便性向上
日時: 2003/02/14 09:06
情報元: 日経MJ < >
参照: http://www.books-ruhe.co.jp/



中堅オンライン書店二社が品ぞろえ強化やサイト刷新に乗り出す。イー・ショッピング・ブックス(東京・千代田、鈴木康弘社長)は医学など専門書の在庫を拡充。ブックワン(東京・文京、石井昭社長)は来年度中に在庫情報がリアルタイムで把握できるシステムを導入する。
いずれも利便性の向上で、アマゾンジャパン(東京・渋谷)を追撃する。
イー・ショッピング・ブックスは二月から専門書の在庫を拡充し始めた。第一弾として医学・薬学の書籍を一万品目、理学・工学を三万品目と
いずれも従来の一・二倍に増やした。「循環器系」「呼吸器系」など分野ごとに最新の書籍を取りそろえ、専門書店に足を運ぶ時間のない医師らに売り込む。さらに専門書の出版社と提携し、専門家の二ーズを分析。「内科医必携」書籍を並べたコーナーなどの企画も頻繁に打ち出す。今後も、法律などの専門分野を強化し、現在は三%程度にとどまっている専門書の売り上げ構成比を将来は三〇%にまで引き上げたい考え。一方、ブックワンはNTT東日本と提携し、三月からNTT東が試験開発したリコメンド機能を無料で導入する。書籍名を打ち込むとへ目的の本だけでなく、ほかの人の購入履歴に基づき、五冊程度の書籍を推薦する。さらに全体の購入・検索履歴をもとに消費者のし好を分析し、新刊本のダイレクトメールを配信するほか、初期仕入れの適正化にも役立てる。また、約一億円を投じて、富士通とシステムを開発し、出版社、取次店の間の流通経路を明確化。画面上で「あと○日で本が届きます」といった表示をするなど、きめ細かい顧客サービスを打ち出す。二〇〇三年三月期売上高はイー・ショッピング・ブックス四十億円、ブックワン十六億円となる見通しだが、アマゾンジャパンの書籍部門売上高の約百億円には水をあけられている。イー・ショッピング・ブックスの鈴木社長は「専門店以上の品ぞろえで、深堀型のオンライン書店を目指す」と話す。一方、ブックワンの石井社長は「物流の過程を明確にすることで、一刻も早く書籍を取り寄せたい顧客二ーズに応える」としている。
日経MJ 2003/2/13 5面記事より引用

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