さっきまで元気だった陽介が目の前で死んだ。愛犬はなぜ暴走したのか? 飄然たるユーモアと痛切なアイロニー。青春ミステリー傑作
『シャドウ』で本格ミステリ大賞を受賞するなど、話題作をたてつづけに刊行している新鋭の最新作は、初夏を吹き抜ける一陣の涼風のような、ぶっちぎりの青春ミステリー小説になりました。 秋内たちクラスメイト4人は、大学で教わっている椎崎鏡子助教授のひとり息子・陽介君がトラックに撥ねられる瞬間に偶然、居あわせます。幼い友人は、なぜ死んだのか? 哀しみの中、議論を重ねる彼らに衝撃の結末が……。 誰もが誰かに恋していた、せつなく甘くほろ苦い学生時代。読んでいるうちにふと「青春」してみたくなる作品。 |