江戸時代に聞き集めた、怪しい話、奇妙な話。
[目次] うずくまる―番町にて奇物に逢ふ事;覚えてない―獸の衣類等不分明事;ただいま―妖談の事;ぼろぼろ―貳拾年を經て歸りし者の事;真っ黒―外山屋舗怪談の事;どすん―戯場物爲怪死事;妻でも狐でも―霊氣狐を頼み過酒を止めし事;遺言にするほど―猫の怪異の事;見てました―摩魅不思議の事;正直者―鬼僕の事;つけたのは誰―不思議なしとも難極事;誰が作った―下女の幽霊主家へ来たりし事;何がしたい―怪竃の事;どこに居た―狐狸の為に狂死せし女の事;寸分違わぬ―河童の事;引いてみた―幽霊なきとも難申事;もう臭わない―藝州引馬妖怪の事;なぜに虻―人魂の事;小さな指―頭痛の神の事;可愛がるから―猫の怪の事;やや薄い―赤阪與力の妻亡霊の事;あっちも―奇病の事;がしゃん―あすは川亀怪の事;座頭でないなら―不義に不義の禍ある事;効き目―貧窮神の事;プライド―義は命より重き事;気のせい―怪刀の事;もうすぐ―怪妊の事;百年の間―菊むしの事;於菊蟲再談の事;抜ける途中―人魂の起發を見し物語の事;血は出たけれど―上杉家明長屋怪異の事;別人―作佛祟の事;さわるな―神祟なきとも難申事;とりかえし―猫人に付きし事 |