『劉健一を殺さなければならない・・・』アジア屈指の大歓楽街=新宿歌舞伎町。ここを牛耳る中国系裏社会の均衡が崩れ、街は再び不穏な空気に包まれる。血塗られた憎悪の連鎖に終止符を打つのは誰か!?永遠の闇の淵へ衝撃の終幕!!
新宿歌舞伎町の中国裏社会で生きる武基裕(ウージイユー)。彼は残留孤児二世として中国から日本にやってきた。だが、その戸籍は中国で改竄された偽物だった。 ある日、武の所属する東北人グループのボス韓豪(ハンハオ)が、日本のやくざ東明会との交渉の席で、バイクで乗り付けたふたり組に銃殺される事件が起こった。武は、裏で取引する麻薬取締官、矢島茂雄に脅され、揺頭の利権争いが絡むこの事件を調べることになり、歌舞伎町の中国人社会に詳しいと評判の情報屋、劉健一(リウジェンイー)のもとへと足を運ぶ。そこから武の運命は劇的な加速を始める――錦糸町で豪遊する謎の男、故郷に置き去りにした幼馴染み藍文慈(ランブンツー)との再会、矢島の謎の転落死……。 全ては劉健一が仕組んだ周到なシナリオの序章にすぎなかった――。
劉健一、楊偉民、徐鋭らが辿る運命と、衝撃のラスト。
長恨歌:中国、唐代の長編叙事詩。白居易作。806年完成。唐の玄宗皇帝と楊貴妃の恋愛を描く。日本でも古くから愛誦(あいしよう)され、源氏物語を初め日本文学に大きな影響を与えた
|