かつては吉祥寺南町は杉並境で華麗にも孤独な大学生活を送った私だが、見知らぬ京都の新歓悔恨屈折青春ファンタジーキャラ立ってるに大拍手。私は京都とは別の地方都市で大学院生をやったけど、モテない、勉強できない、就職できないは、親の出資への後ろめたさと相俟って、という泥沼を結局どす黒くも小綺麗に昇華することに成功している。小説を新刊書の単行本で買ったのは１０年ぶり、小説が面白いと思ったのは３５年ぶりであるって何歳なんだ俺は。

『太陽の塔』（新潮社）を読んだ方々は今か今かと待ち望んでいたかと思いますが、お待たせいたしました。ついに、森見登美彦さんの書き下ろし新作（700枚）が発売です！　
前作よりも妄想度２００％ＵＰの奇想小説です。